Netflix韓国ドラマ『未成年裁判』感想|「正義ってなに?」を突きつけられる社会派サスペンス

Drama

📺Netflix『未成年裁判』を観た感想

Netflixで配信中の韓国ドラマ『未成年裁判(소년심판)』。
法廷サスペンスが好きな私としては、ずっと気になっていた作品でした。

出典:Netflix Japan 公式YouTubeチャンネル

実際に観てみると、想像以上に心が重く、でも深く突き刺さる内容。
“未成年の加害者をどう扱うか”というテーマを、真正面から突きつけてくるドラマでした。

💭「正直、心が重くなるシーンも多かったけど……」
でも、その重さの中に“ちゃんと描くべきリアル”が詰まっていたと思います。


■ あらすじ(ネタバレなし)

この作品は、少年事件を専門に扱う家庭裁判所・少年部の裁判官たちの視点から描かれる法廷ドラマ。

主人公は、冷静で厳格な判事・シム・ウンソク(キム・ヘス)。
冒頭、彼女が放つひとことが、このドラマの空気を一変させます。

「私は非行少年を憎んでいます」

加害者が未成年だったとしても、情状酌量するつもりはない。
そんな彼女の冷たくも強い姿勢から始まる物語に、一気に引き込まれました。


■ テーマは「未成年が加害者になる現実」

このドラマが強く訴えてくるのは、“未成年だから”で済まされない現実の重み。

  • いじめ
  • 少年犯罪
  • 性的暴力
  • 虐待・ネグレクト
  • 家庭環境や教育格差

こうした社会問題が、ひとつの事件を通じて丁寧に描かれます。

それぞれの事件の背後には、加害者となった少年少女たちの複雑な事情があり、
視聴者としても「これはどう裁くのが正しいのか?」と考えさせられずにはいられません。


■ シム判事の“冷徹さ”の裏側にあるもの

キム・ヘスさん演じるシム判事は、感情を一切表に出さず、冷静な言葉で裁きを下す人物。
でも、それが「冷たい」のではなく、「責任と覚悟のある態度」であることが徐々にわかってきます。

「法」と「人間らしさ」の間で揺れながら、それでも中立を貫こうとする姿勢が印象的で、
一見無機質に見える彼女の言動に、何度も胸を打たれました。


■ サスペンス好きにも響く構成力

私は普段からサスペンスやミステリー系のドラマをよく観るのですが、
『未成年裁判』はその視点でもとても満足度の高い作品でした。

  • 1話完結のエピソード形式
  • 毎回少しずつつながっていく伏線
  • 裁判所内の対立や信念の衝突
  • 最終話に向けて盛り上がるメインの大事件

社会派ドラマでありながら、しっかり“面白さ”としての構成も考えられていて、
法廷もの×人間ドラマとしてかなり完成度が高いと思います。


■ 見終わったあと、静かに考えさせられる

📝「しばらく他のドラマ見られないくらい余韻がすごい」
単なるエンタメじゃなく、“見る側”としても試されるような作品でした。

暴力的な描写やショッキングなテーマも多く含まれているので、決して気軽には観られません。
でもだからこそ、”もしかしたら明日、ニュースで見てもおかしくない“ーそんなリアリティがありました。
観終わったあとも心に残り続けて、静かに考えさせられます。


■ まとめ|「正義」とはなにかを考えるために

『未成年裁判』は、単なる法廷劇ではなく、
“正義とはなにか”“未成年加害者に社会はどう向き合うべきか”を問う作品です。

観ていてしんどい場面もありますが、だからこそ、観る価値がある。
重いテーマを扱いながらも、ひとつの物語としてしっかり心に届くドラマでした。

サスペンスや社会派ドラマが好きな方には、ぜひ観てほしい1本です。

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